○委員(土屋準君) 土木費におきましては、「ちぃばす」のバス停のDX推進についてお伺いしたいと思います。
区では、昨年度、「ちぃばす」のバス停のDX推進として、令和4年10月から令和5年2月までの間、みなとパーク芝浦内のバス停を、時刻表などの情報をデジタル表示するスマートバス停として設置し、機能や利便性を検証する実証実験を行ってきました。
補足資料にありますので御覧いただければと思いますが、こちらが普通のバス停で、こちらが実証実験で設置したスマートバス停であります。このバス停は、私も実際に確認しましたけれども、タブレット端末が既存のバス停に取り付けられたようなもので、時刻表及びルート上の各停留所が表示されるという、簡易なものであったという印象を持っております。
そこでまず質問ですが、実証実験の結果はどのようなものでしたでしょうか。
○地域交通課長(佐藤雅紀君) 昨年度実施した実証実験では、スマートバス停の視認性や、画面表示の更新速度について実用性を検証するとともに、実証実験の期間中に利用者アンケートを実施しました。
実証実験の結果、掲示内容の変更は管理システム上の遠隔操作で行いましたが、画面表示に一定時間を要するなど、性能上の課題が浮き彫りとなりました。
また、アンケートでは、回答者の約8割の方から、見やすさについては満足との回答をいただきましたが、リアルタイムで運行状況が知りたいといった意見も寄せられました。
○委員(土屋準君) ありがとうございます。アンケート、いろいろな意見が寄せられたことと思います。
それで、今年度、令和5年度は、スマートバス停を3か所整備する予定と聞いておりましたけれども、昨年度の実験結果を踏まえ、どこにどのようなものを整備するのでしょうか。
○地域交通課長(佐藤雅紀君) 昨年度の実証実験の結果を踏まえ、今年度は、時刻表のみならず、運行状況や運休情報などの情報をリアルタイムに表示するスマートバス停を、六本木ヒルズ内、田町駅東口、日赤医療センター内の3か所に今月中に設置することとしております。
○委員(土屋準君) ありがとうございます。田町駅東口や日赤、六本木ヒルズ、大体ほかのバスと乗換え、乗り継ぎというか、されるようなところで、利用者も多いのではないかと思いますので、ぜひ期待しております。
それで、これらを踏まえて、今後のバス停のDX化をどう進めていくのか、お伺いいたします。
○地域交通課長(佐藤雅紀君) 3か所のスマートバス停設置後、動作や運用について確認するとともに、バス利用者に対してアンケート調査を実施することとしております。その後、その結果を踏まえた上で、令和6年度中に全バス停を対象としたスマートバス停の設置方針をまとめる予定としております。
○委員(土屋準君) ありがとうございます。DXの推進のよい機会になると思いますので、ぜひ進めていっていただきたいと思います。
ちなみに、この実証実験のスマートバス停には、運賃100円という文字がありませんでしたので、「ちぃばす」の100円は売りだと思いますので、ぜひ今度のときはつけていただければと思いますので、よろしくお願いします。
次に、「ちぃばす」の広告収入確保策についてお伺いいたします。
「ちぃばす」は、コロナ禍の影響により利用者が減少していたものが回復傾向にありまして、それと比例して運賃収入も増加しているとのことです。
ところが、全体の収支としては、収入が増えても、燃料費をはじめとする物価や人件費の高騰により、赤字額も増えているということです。そうなってくると、安定的な運行に不安感を持つ区民の方もおり、最後には100円の運賃を150円にしてもいいから運行を維持してほしいといった声も寄せられております。
ところで、運賃収入以外の主な収入には、広告収入があります。広告収入には、車内広告や車体のラッピングといったものなどがあると思います。
区でも様々な工夫をしていると思いますけれども、こちらの附属資料を御覧いただきますが、このように区の事業を紹介しているラッピングもあります。これは、港区里親制度普及啓発キャラクター、さとみんというもののラッピングですけれども、このラッピングをしている「ちぃばす」が今月末まで区内8ルートを走行しておりまして、港区では里親を募集していますと訴えております。
また、車内広告では、区内事業者、地域団体、区民を対象とした新たな広告プランも創設し、これまで月30万円だったものを、月3万6,000円という破格の設定も導入しております。
そこで質問ですが、安定的な運行にはより一層の収入確保策が必要と考えますが、運賃収入以外の主な収入である広告収入に関し、今後どのような増収策に取り組んでいくのでしょうか。
○地域交通課長(佐藤雅紀君) 「ちぃばす」の広告収入につきましては、「ちぃばす」の安定した運行に貢献するものと考えております。
バスの広告媒体としては、車体ラッピングや紙媒体の車内広告、音声広告などがありますが、車体広告のフルラッピングや部分的なパートラッピングがあることや、広告期間や掲出台数が選択できること、また、バス停のネーミングライツがあることなど、さらにPRを強化してまいります。
今後もより多くの企業に広告掲出をしていただけるよう、運行事業者と連携して取り組んでまいります。
○委員(土屋準君) ありがとうございます。ネーミングライツといったものもありますし、いろいろな工夫をして、ぜひ増収策を検討していっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
次に、田町駅東口の混雑対策についてお伺いいたします。
補足資料もありますので、御覧いただければと思います。こちらの図を見ますと、右側の方が田町駅の駅の方でして、そして東口、この地図の上の方が品川駅方面、下の方が浜松町駅方面となっております。
現在、田町駅の東西自由通路の拡幅整備工事が行われていまして、この駅前広場北側、浜松町側の黄色い部分ですけれども、こちらを工事ヤードとして確保する必要があることから、この駅前広場のデッキ北側の階段、上りエスカレーター及びエレベーターが今撤去されております。
その代替として、仮設階段とエレベーターが設置されておりまして、さらに、この駅前広場のデッキ南側、品川駅方面ですけれども、これまでは片方だったのですが、今回、上りと下りと両方をつけまして、できる限り従前の機能を維持すべく対応されております。
工事が完成すれば、駅の自由通路も拡幅されますし、駅前広場北側には、こちらも今一回撤去したところにも、上り下り両方のエスカレーターも設置されるということで、また、ロータリーも改修されますので、ロータリー内に「ちぃばす」などのバス停も再整備される。あるいはデッキの上が少し曲がりくねっているのですけれども、それもできたときには直線になるということで、完成した暁には、かなり使いやすい、そうした状況になるのではないかと思っております。
しかし、工事が完成するまでの混雑が大変で、今まで北側と南側に分かれていた動線が、こちらの品川駅方向に結構集中してしまうといった事態がありまして、工事が始まった当初から、東口の混雑について、区民の方から多くの御意見、改善を求める声が上がっているということは、区も承知していることだと思っております。
こうした状況を踏まえて、田町駅東口の駅前広場のデッキ上では、動線の切替え、これが複数回行われていて、交通誘導員が配置されるなど、改善に向けた取組が行われています。
そこで質問ですが、この田町駅東口の混雑対策について、現在の状況と、今後の対応はどのようなものでしょうか。
○品川駅周辺街づくり担当課長(冨永純君) 田町駅東口では、東西自由通路拡幅整備工事の影響により、駅利用者の動線が変化したことから、特に朝の通勤時間帯においては、利用者の集中により混雑が発生しています。
区は、整備工事が始まった当初から現地の状況を複数回確認するとともに、これまでいただいた区民の方々からの御意見も踏まえ、工事主体である事業者と協議、調整しながら、エスカレーターやデッキ上の動線の切替えを行うことで、歩行者の動線確保と混雑対策を進めてまいりました。
工事開始当初に比べると、状況は改善しているとのお声もいただいているところですが、さらに改善してほしいとの御意見もいただいております。
引き続き区民の声を真摯に受け止め、事業者を指導するとともに、より円滑な歩行者動線の確保について検討するなど、安全対策をしっかりと行いながら、田町駅東口の混雑対策を進めてまいります。
○委員(土屋準君) ありがとうございます。なかなか動線はどうしても、どこかしらぶつかってしまうような点ができたりして、大変だと思いますけれども、また、これ、区や事業者、駅、総合支所もそうですけれども、そういったいろいろな関係者が関わりますので、ただ、動線というのはどこもつながっていますので、ぜひそういったものも踏まえて、しっかりとした対策を取っていっていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上で質問を終わります。