土屋 準(つちや じゅん) 議会報告

定例会報告

平成28年度予算特別委員会(第7日目) 本文開催日:2016.03.07

◯委員(土屋 準君)  土木費におきましては、交通安全対策についてお伺いさせていただきます。
 初めに自転車駐車場の安全対策についてです。
 自転車の安全対策というと、通常は走行中のことばかりを考えますけれども、先日、田町駅東口の地下にあります区立の自転車等駐車場を利用した区民の方から、出庫する際、ベルトコンベア式のスロープ上で自転車を転倒させてしまった人がいて危ない目にあったというご相談がありました。地下の自転車駐車場では、出庫するときにベルトコンベアに自転車を乗せて、前輪のブレーキをかけながら階段を歩いて地上まで自転車を運ぶという仕組みになっています。この方が目撃したのは、芝浦地区は子育て家庭が多いのですが、小さいお子さんを乗せたお母さんのグループがいらっしゃって、自転車数台が連なってそこを昇ろうとしていたそうなんですけれども、そのグループの前方にいた人がベルトコンベアが動いている感覚がわからなくて、このベルトコンベアに自転車を引っ張られてバランスを崩してしまったと。それにつられて後続の自転車が次々と接触して危ない目にあったということでございました。
 係員に聞くと、よくあるということでしたので、例えばこのベルトコンベアにしま模様みたいな色がついていたりとかすれば、見た目で動いているという感覚がわかると。あるいはわかりやすい注意の案内標示などがあれば、もうちょっと何とかなったんじゃないかというように話しておりました。
 そこで質問ですが、高齢の方や子ども連れの方などが、安全に安心して自転車駐車場を利用できるような配慮が必要と思いますが、現在、どのような対策を行っているのでしょうか。

◯交通対策担当課長(西川克介君)  現在、区立の地下自走式自転車駐車場のスロープ利用時には、駐車場係員による安全利用の声かけを行うことや、施設内に、衝突防止のために間隔を開けてから次の方の利用を促すという標示を掲示するよう指示し、実施しております。
 今後はこれらに加えて、動いていることがわかりづらいというご指摘をいただきましたベルトにつきましても、黄色いラインなどを表示するなどして視認性を高めたり、あるいは施設内での死角をなくして、衝突を防止するためにカーブミラーを設置するなどの安全対策をさらに強化してまいります。

◯委員(土屋 準君)  ぜひいろんな工夫をしていただいて、駅周辺の放置自転車をなくすためにも、またたくさんの区民の方に利用していただくためにも、これからも安全で安心して自転車駐車場を利用できるように、安全対策を行っていただくようにお願いいたします。
 次に、交通安全計画についてお伺いいたします。
 昨年の6月1日に改正道路交通法が施行されまして、自転車運転者講習制度が導入されました。よくテレビなんかで警察の方が路上に立って、自転車の危険運転者に警告するような姿が映ったり、新聞でも報道されましたので、記憶に新しいところだと思います。区民の間でも交通安全についての関心が高まっているところではないかと思っております。
 ところで、本年2月に東京都は第10次東京都交通安全計画(中間案)を公表しました。それによりますと、自転車乗車中の死者や自転車が関与する事故の割合が全国と比較しても東京都は高くて、自転車事故の自転車側の違反率というのは約5割ということでございます。また、最近は高齢者の事故の報道が目につきますけれども、高齢者は死者の4割近くを占めているということで、最も多く重大な被害に遭いやすいということでございます。
 そこで昨年1年間の東京都内における交通事故による死者数ですけれども、戦後最小の161人まで減少したものの、平成27年までを計画期間とする第9次東京都交通安全計画の目標である死者数が150人を下回ることというのは達成できませんでした。そのため、第10次東京都交通安全計画では目標として平成32年までの5年間で、交通事故による死傷者数を2万8,000人以下とすることを掲げおります。
 そこで質問ですが、この第10次東京都交通安全計画を受け、今後区は第10次港区交通安全計画を策定されると思いますけれども、区としてはどのような点を課題としてとらえているのでしょうか。

◯交通対策担当課長(西川克介君)  平成27年中に港区内では5名の交通事故死亡者があり、うち2名が高齢者の方でございました。高齢者の死亡率はやはり死亡者全体の40%を占め、他の年代と比較して交通事故での死亡率が高くなっております。このことから、1点目としては高齢化社会が進展して行く中で、高齢者みずからが交通ルールの遵守と交通マナーの実践を習慣づけるということが必要で、そのために交通安全教育を提供する場を設けることが課題と考えております。
 もう1点は、今後自転車シェアリング等の施策を推進していくことで、自転車の交通分担率の上昇が考えられます。2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、これまで以上に自転車ネットワークの整備と自転車の安全利用を推進していく必要があると考えております。

◯委員(土屋 準君)  ありがとうございます。
 自転車シェアリングとか、新しい仕組みが出てきたり、あるいは東京オリンピック・パラリンピック競技大会を控えて、交通環境も大きく変わっていくと思いますけれども、やはり人の命にかかわることですので、区民が安全で安心して暮らせる、交通死亡事故ゼロを目指す交通計画をぜひ策定していっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 以上で質問を終わります。

◯委員長(清原和幸君)  土屋委員の発言は終わりました。

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