◯委員(土屋 準君) 土木費におきましては、初めに、自転車の安全対策について、お伺いいたします。
地域の町会の防犯パトロールに出ていますと、よく自転車利用者が信号無視をしたり、あるいは夜間の無灯火運転などのように交通ルールを守らなかったり、あるいはマナーの悪い運転をしているのをよく見かけます。中には、そもそもライトの装備が備わっていないものもあります。自転車の安全運転を推進するためには、自転車利用者のマナー向上と交通ルールの順守を図ることが必要です。区はこうしたことについて警察署と連携協力して、広報活動あるいは各種の交通安全教室など、自転車利用者の教育啓発に取り組んでいることと思います。
一方では、夜間のライト、ブレーキや警音器などが備わっていない自転車は道路交通法などで禁止されています。自転車を製造・販売する側が、安全で適当な利用のために重要なライトやブレーキといった満たすべき性能を備えた自転車を販売し、また点検整備の必要性を利用者に促していくことも大事だと思います。
このようなことから、私は昨年の決算特別委員会で区内の販売店などに積極的に働きかけや協力要請をすべきと質問しました。東京都と連携して販売店や製造元への指導・要請を行うとともに、自転車利用者のライト等の安全器具利用への啓発を積極的に実施するという答弁がございました。このようなことはなかなか効果がすぐにはあらわれない地道な取り組みだと思います。
そこで、質問ですけれども、改善が図られないようであれば、区で自転車の安全利用にかかわる条例を制定し、自転車利用者のマナー向上と交通ルールの順守を図ったり、さらにはライトやブレーキなどが備わっていない自転車の販売を禁止することなどを含めた検討が必要ではないかと思いますがいかがでしょうか。
◯交通対策担当課長(西川克介君) 東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例では、自転車の利用者が道路交通法等に違反することを知った上で、自転車小売業者は自転車を販売してはならないと規定されています。道路交通法では、利用者が夜間に自転車を利用する場合には、ライトを点灯しなければならないと規定しているため、販売店等は、利用者が夜間に利用することを知った上で、ライトが装備されていない自転車を夜間に販売してはなりません。このことから、東京都の条例でも必ずしもライトつきの自転車の製造・販売を義務づけるものではないようです。一方で、自動点灯機器でございますが、オートライトが装備された自転車の販売普及が全国でも拡大されると聞いております。
区は、今後も東京都と連携して、ライトつき自転車の利用を自転車利用者に求めるだけではなく、区内の販売店や製造業者に要請して、ライトつきの自転車の普及を図ってまいります。
また、自転車利用者のマナー向上や交通ルールの順守、ブレーキや警音器などの安全装置の備わっていない自転車の販売の禁止等につきましては、条例化も視野に入れて、検討してまいります。
◯委員(土屋 準君) 自転車については、区内で販売する自転車もあったり、あるいはインターネットショッピングなどでの販売もありますので、なかなか完全な防止にはならないと思いますけれども、減少にはなると思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。
次に、放置自転車対策について、お伺いいたします。これも一昨年の予算特別委員会で放置自転車の撤去の流れに関する質問をさせていただきました。放置禁止区域における自転車については、各地区総合支所を中心に、随時、即時撤去を行っていますけれども、放置禁止区域外においても、必要に応じて速やかな撤去が可能となる規定整備を行い、スピード感のある対応をとるようにすべきだと質問いたしました。
現状では、ピンク色の警告札を張りまして、約1週間経過後においても放置されていると、撤去する旨を記載した赤色の警告札を約1週間添付し、撤去は約2週間後にしているということでした。撤去後の集積所における保管期間については、その後公示から破棄までの期間を45日間から30日間に短縮するということでありました。
そこで、質問ですけれども、放置自転車の撤去後の保管期間の短縮により、現在の状況はどうなっていて、また今後のさらなる変更は考えているか、お伺いいたします。
◯交通対策担当課長(西川克介君) 放置自転車の警告、撤去後の一時保管所の保管期間については、平成25年4月に港区自転車等の放置防止及び自転車等駐車場の整備に関する条例施行規則を改正いたしまして、現在は従前の45日間から30日間に短縮しております。
今後、さらに短縮することにつきましては、警察署への照会や自転車の返還などの事務手続きの期間を勘案した上で、検討してまいります。
◯委員(土屋 準君) 今度は、放置自転車の撤去までの期間についてお伺いいたします。放置自転車の撤去までの期間について、港区自転車等の放置防止及び自転車等駐車場の整備に関する条例施行規則に基づいて定められていますけれども、これが例えば町会等からの要請や通報等があった場合、弾力的な運用ができるものでしょうか。
◯交通対策担当課長(西川克介君) 警告札の貼付から撤去までの通常14日間の期間を短縮することにつきましては、現在でも町会等や近隣の要請あるいは現場の状況に応じて、撤去までの期間を短縮するなど、弾力的な運用で実施しております。
今後、放置自転車の撤去にあたりましては、期間短縮を含め、各地区総合支所から実態などを聞きながら、より効果的な運用方法を検討してまいります。
◯委員(土屋 準君) ぜひ、臨機応変に対応していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、「ちぃばす」について、お伺いいたします。
初めに、乗車マナーについてですけれども、「ちぃばす」によく乗っていますと、乗車マナーのよい人、悪い人がいるのが目につきます。乗車マナーのよい人などは、乗る際にはお願いしますやおりる際にはありがとうございましたなどと声をかけたりしていまして、周りが見ていても気持ちのいい思いがするものでございます。
一方、地元の方から言われたのですけれども、混んでいてもベビーカーを畳まないで乗っている人がいて困るというものがありました。ベビーカーの場合は、お子さんの状態にもよりますし、すいていれば問題がないのですけれども、本人はスマートフォンに夢中になっていて、混んでいても気がつかないような状況になりますと、ただでさえ狭い車内なので大変だということでございました。
そこで、質問ですけれども、「ちぃばす」ではときどき利用者アンケート調査をしているようですけれども、乗車マナーに関しまして、最近はどのような結果が出ていますでしょうか。また、マナー啓発には現在どのように取り組んでいますでしょうか。
◯交通対策担当課長(西川克介君) 今年度実施しました「ちぃばす」利用者アンケートでは、「ちぃばす」車内でのベビーカーの取り扱いについてという設問に対して、ルートごとに差はございましたが、ベビーカーをきちんと折り畳むべきという回答が全体の約27%、そのままでよいというものが約18%、それから車内が混雑していなければ折り畳まなくてよいという回答が49%という結果でございました。
ベビーカー利用の皆様には、原則的には乗車の際はベビーカーを折り畳んでの乗車をお願いしております。しかし、車内が混雑していない場合などについては、状況に応じて、ベビーカーを折り畳まずに乗車していただくこともしております。「ちぃばす」につきましては、中型または小型の車両であるため、車内は十分なスペースがございません。「ちぃばす」の利用にあたっては、原則ベビーカーを折り畳んでのご利用をお願いするとともに、他の利用者に対しても、ご理解とご協力をくださるよう、お願いしております。
現在は、車内マナーの向上につきまして、車内アナウンスあるいは注意書きによる注意喚起と周知を図っているところでございます。
◯委員(土屋 準君) 例えばお台場レインボーバスのツイッターを見ますと、運行状況などの案内が出ています。そのようなもののほかに、最近車内でのお忘れ物が多くなっております、お帰りの際、座席のすき間や窓枠等をご確認ください。車内で出ましたごみ等は車内に放置せず、お持ち帰りください。お台場レインボーバスではベビーカーを開いたままでもご乗車になれますが、車内混雑時は畳んでのご乗車をお願いする場合がございます、それらが塞がると他のお客様の通り抜けに支障が出る場合などにお声がけをさせていただきます。車内マナー向上にご協力をお願いいたします。といったメッセージが掲載されているのを目にします。スマートフォンなどに夢中になっていて、忘れ物をしたり、混雑に気づかない人の中にはツイッターを見ている人もいますので、そこを活用するのはひとつ効果があるのではと思っております。
「ちぃばす」には、インターネット上で運行状況がわかる便利な機能もありますけれども、このようなところを活用していくといった方法もあれば、ほかにもいろいろ工夫ができるのではないかと思います。
そこで、質問ですけれども、今後の乗車マナーの向上策はどのように行っていきますでしょうか。
◯交通対策担当課長(西川克介君) ツイッターの利用などSNS等のインターネットを活用した乗車マナーの向上策につきましては、ただいま提案いただきましたような内容について、バス運行事業者に検討を指示してまいります。
また、その他の車内アナウンスやポスター等による方法についても工夫をしてまいります。
◯委員(土屋 準君) ぜひいろいろ工夫をしていっていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
最後に、芝ルートの運行改善について、お伺いいたします。以前の予算特別委員会で芝ルートの運行改善について取り上げさせていただきましたけれども、地域の方々から要望の多かったプラザ神明への経由が実現して、利用されている方々から喜びの声をいただいております。
ただ、プラザ神明まで行くルートは片道のみで、運行時間帯が限られることや、1時間に1便での運行となるため、運行がわかりにくいという声も聞きました。
プラザ神明で、以前、虎ノ門に住む人に帰り道を聞かれたのですけれども、「ちぃばす」のプラザ神明経由ルートの存在を、その方が知らなかったということがございました。片道のみですので、田町や芝公園方向から利用する人には、バス停の表示を見たり、あるいはバスの前方の表示や車内アナウンスなどの案内で知られています。けれども、虎ノ門方向から利用する人には、そういうものがありませんので、帰り道にそのような経由ルートがあることを知らない人が多いのではないかと思います。
昨年、質問させていただいた際には、「ちぃばす」の行き先の表示方法やバス停での表示方法を工夫するとともに、プラザ神明と協力して利用者にきちんと周知する旨の答弁がございました。
そこで、質問ですけれども、わかりやすい周知がされれば、利用者も増加して、運行改善を図れるのではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。
◯交通対策担当課長(西川克介君) 昨年7月に「ちぃばす」利用者の移動実態調査、利用者アンケートを実施しました。その調査結果によりますと、プラザ神明に関することといたしますと、当該バス停での乗車及び降車は合わせて平日、休日ともに1日あたり10人前後となっておりました。
今後も利用状況等を検証するとともに、引き続き、神明いきいきプラザの指定管理者とも連携し、プラザ神明経由のルートやダイヤがわかりやすいチラシの作成など、再度、利用者等に周知を図った上で利用者増に取り組んでまいります。
◯委員(土屋 準君) わかりやすい周知がされれば、便利になり、利用者も増えると思いますので、いろいろ工夫して取り組んでいっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
以上で質問を終わります。
◯委員長(二島豊司君) 土屋委員の発言は終わりました。