◯委員(土屋 準君) 土木費におきましては、最初に、放置自転車対策について、お伺いいたします。
放置自転車対策については、地域からの要望も多いものになっております。昨年の予算特別委員会でも私も質問しましたけれども、そのときには撤去した自転車の集積所の保管期間等の短縮等の工夫をしているというお話がございました。放置自転車はとりわけJR駅周辺で多く見られますけれども、これまでJR駅周辺では新橋駅周辺だけが対策をできずにいました。そのような中で、この3月に暫定自転車駐車場を開設するとともに、放置禁止区域に指定すると聞いております。
そこで、まずお伺いしますが、現在の取り組みの進捗状況はどうなっていますでしょうか。
◯芝地区総合支所まちづくり担当課長(野口孝彦君) 新橋駅周辺の放置自転車対策につきましては、3月20日に放置禁止区域を指定するとともに、暫定自転車駐車場の運用を開始いたします。現在、ラックの設置工事が完了し、システムの調整を行うとともに、無料でラックを開放し、お使いいただいております。
定期利用につきましては、申し込み期間を2月21日で終了し、抽選を経て、利用者にはご案内をお送りしております。
◯委員(土屋 準君) 定期利用ということもあるということですけれども、そうしますと定期利用の申し込み状況はどのようになっていますでしょうか。また、抽選をしたということになりますと、多くの申込者があったと思われますけれども、今後の拡充策はどのように考えていますでしょうか。
◯芝地区総合支所まちづくり担当課長(野口孝彦君) 62台の募集に対し、96台の応募があり、抽選を行いました。キャンセル待ちの受け付けは4月1日から行いますが、今回落選された方をはじめ、今後の待機台数の推移を見ながら、自転車駐車場の用地を確保し、拡充するなど、対策を講じてまいります。
◯委員(土屋 準君) 放置禁止区域に指定するということですと、地元などに周知することが結構重要になってくるのではないかと思います。そのような中で、どのような周知活動をしていきますでしょうか。
◯芝地区総合支所まちづくり担当課長(野口孝彦君) 放置自転車が多く見受けられる歩道を中心に、放置禁止区域を示す立て看板や路面シールを設置するとともに、放置禁止区域内の全住居、事務所、店舗に対し、放置自転車対策の案内チラシを戸別配布いたしました。
また、ニュー新橋ビル入り口の電光掲示板や新橋駅構内での掲示による周知、さらには3月14日には駅前で地元町会商店街や鉄道事業者、道路管理者、警察が参加する放置自転車禁止キャンペーンを実施するなど、より一層の周知、啓発を継続して実施してまいります。
◯委員(土屋 準君) 新橋駅周辺ということになりますと、場所によっては通勤、通学用だけではなく、業務用の利用なども多いのではないかと思います。そういった特色がある地域だと思いますけれども、そういったことを踏まえて、放置自転車対策を進める上で特に配慮するということはどういうことをされる予定でしょうか。
◯芝地区総合支所まちづくり担当課長(野口孝彦君) 新橋駅周辺の自転車利用者の特徴としましては、自転車を利用されている方々の状況が多様と言えます。通勤、通学はもとより、飲食店の仕入れ用と思われるものや、企業の営業用と思われるものも多く見受けられます。利用者が多様な分、さらに継続的に周知活動を行っていくことが重要と考えております。
◯委員(土屋 準君) 飲食店従業員ですとか、オフィスワーカーなどの業務用あるいは通勤用、区民の通勤、通学用など、利用者ニーズが幅広いという特徴があるのではないかと思います。そこで、この制度が十分に認識されて、節度を持った自転車利用がされるように、継続的な周知活動の取り組みをお願いいたします。
次に、今度は別の角度から考えてみたいと思うのですが、放置自転車対策には単に放置自転車を撤去するだけではなくて、総合的に考えることが重要なのではないかと思っております。そのような中で、港南地区では平成24年9月から平成25年1月にかけて、自転車シェアリングの社会実験が民間事業者によって実施されまして、大変多くの利用があったようです。
利用者については、両方あるかと思うのですが、朝は駅に向かう地域居住者からの方向と、あと逆に駅から港南地域の勤務先に向かうという方向があったり、夕方や夜はその逆の方向が多くなるかと思うのです。あるいは昼間は、それぞれの業務や用事で一時的に使うということで、さまざまな人が、ちょうど1台の自転車を時間帯をかえて使うようになるのではないかと思います。
そこで、品川駅港南口自転車等駐車場の利用率を見てみると飽和状態にあると聞いております。自転車シェアリング事業を展開することによって、1台の駐輪スペースが利用時間の異なる複数の利用者でシェアリングされます。結果として駐輪場の受け入れ枠が広がり、放置自転車の減少が期待できるという効果があるのではないかと思いますが、放置自転車対策としての効果についてお伺いしたいと思います。
◯芝地区総合支所まちづくり担当課長(野口孝彦君) 港南地区での社会実験の結果、港南地区は大規模集合住宅や大手企業本社が立地しており、品川駅を中心とした朝夕及び、日中の各時間帯で極めて利用ニーズの高い地区であることがわかりました。自転車シェアリングの利用者は通勤通学時の自転車利用者と一致していることから、放置自転車の軽減効果もあると考えております。今後予想される人口増を見据えて、早い段階からの放置自転車対策として、自転車シェアリング事業を推進してまいります。
◯委員(土屋 準君) 港南地区でこうした実験が行われましたけれども、芝浦地区でもやはり放置自転車が多いという苦情がよく来ますし、港南地区と同様の状況もあるのではないかと思うのですけれども、そういった観点から見て、今後の芝浦地区への自転車シェアリング事業の拡大についてはどのように考えていますか。
◯芝地区総合支所まちづくり担当課長(野口孝彦君) 芝浦地区でも、放置禁止区域の外側において放置自転車が多く、地域の課題となっています。また、芝浦地区は田町駅を中心とした朝夕及び日中において、利用ニーズの高い地区と想定しています。港南地区に引き続き、第2段階としては、芝浦地区に事業区域を拡大し、芝浦港南地区全域で自転車シェアリング事業を展開していきたいと考えております。
◯委員(土屋 準君) 芝浦港南地区全体で拡大していくとなりますと、いろいろな効果も出てくるのではないかと思いますので、今後も注目していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、「ちぃばす」について、お伺いいたします。本年3月末に環状2号線、これは東京オリンピック・パラリンピック競技大会の重要なインフラともなりますけれども、その新橋から虎ノ門までの区間が開通いたします。環状2号線の開通に伴いまして、現在の芝ルートの西新橋から虎ノ門方面までの区間で運行経路も影響を受けるため、虎ノ門2丁目や愛宕1丁目、西新橋3丁目といったバス停が移設となる予定と聞いております。
また、私も昨年の予算特別委員会で質問しましたけれども、高齢者からの要望が多かったプラザ神明を経由することということで、大変うれしく思っております。芝ルートにつきましては、利用者数が新規5路線の中で1番低いということから、環状2号線の開通やプラザ神明を経由とすることを契機としまして、利用者数を増加させて収支率のさらなる改善を図っていただければと思っております。
一方、このプラザ神明を経由するには、道幅が狭いことや、一方通行の規制があることを考慮しなければならないところもあります。また、運行経費を極力抑制するために、プラザ神明の開館時間のみの時間帯で、片道のみ1時間に1便運行するという工夫をすると聞いております。そのようなことを踏まえてお尋ねします。この芝ルートの運行改善にあたり、安全・安心で利便性の高いルートにするため、どのように取り組んでいくご予定でしょうか。
◯土木計画・交通担当課長(冨田慎二君) 芝ルートの運行改善にあたっては、警視庁との現場実査におきまして、プラザ神明周辺の違法駐車対策について、愛宕警察と連携して取り組むよう指示を受けており、地域住民や愛宕警察と協力して道路の安全対策に取り組んでまいります。
また、プラザ神明まで行くルートは運行時間帯が限られることや、1時間に1便での運行となるため、「ちぃばす」の行先の表示方法やバス停での表示方法を工夫するとともに、プラザ神明と協力いたしまして、利用者に運行時間をきちんと周知するなど、芝ルートが安全・安心で利便性が高いルートとなるよう努めてまいります。
◯委員(土屋 準君) ぜひ、周知をよくしていただくとともに、芝ルートの神明プラザで乗降する利用者数などの推移を見ながら、ぜひ便数などの検討もしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上で質問を終わります。
◯委員長(赤坂大輔君) 土屋委員の発言は終わりました。