土屋 準(つちや じゅん) 議会報告

定例会報告

平成25年度予算特別委員会(第6日目) 開催日:2013.03.08

◯委員(土屋 準君)  初めに、自転車対策についてお伺いいたします。
 自転車対策については、以前、私は自転車利用環境の整備について質問しましたけれども、今回は放置自転車対策と走行ルールの徹底について質問したいと思います。
 ほかの委員からも地域の町会のパトロール活動や清掃活動のお話が出ましたけれども、最近そのような活動をしている町会の方々のお話を聞きますと、改めて自転車対策の強化が必要だと痛感しております。
 そこで、自転車対策について何点か質問したいと思います。初めに、放置自転車についてですけれども、放置禁止区域における自転車については、各総合支所を中心に随時・即時撤去を行い、良好な環境の確保に努力していただいております。しかしながら、放置禁止区域から一歩外れると、乗り捨てられたとしか思えないような自転車であっても、何日も置かれたままになっているという現状がございます。放置禁止区域外においても、必要に応じて速やかな撤去が可能となる規定整備を行い、スピード感のある対応をとるようにすべきだと考えますけれども、まず、現在の撤去までの期間はどれくらいで、その根拠となる考え方と、今後の短縮の可能性についてお伺いしたいと思います。

◯土木施設管理課長(伊藤忠彦君)  現状では、ピンク色の警告札を貼付し、約1週間経過後においても放置されていますと、撤去する旨を記載した赤い色の警告札を約1週間貼付いたします。撤去は約2週間後にしております。
 これは、港区自転車等の放置防止及び自転車等駐車場の整備に関する条例施行規則に基づいているもので、本人が自転車をとりに来る期間を想定したものでございます。現在、各総合支所から実態などを聞きながら調整を進めているところでございまして、期間短縮に向けて検討しているところでございます。

◯委員(土屋 準君)  よろしくお願いいたします。
 次に、自転車の集積所についてですけれども、今後、放置自転車対策を強化した場合、課題となりますものが、撤去した自転車の行き先となります集積所の問題だと思います。集積所が満杯になりますと、放置自転車の撤去もままならないのではないかと思っております。
 都心港区では、新たな集積所の場所の確保や規模の拡大についてはなかなか難しいと思いますので、運用を工夫して、集積所の回転を早めていくことが効果的ではないかと考えております。ほかの自治体では短い期間で対応しているところもあると聞いていますけれども、まず、現在、集積所の保管期間は公示からどれくらいで、その公示自体はどれくらいのペースで行われていますでしょうか。

◯土木施設管理課長(伊藤忠彦君)  現在、集積所での保管期間は、公示から45日間で行われております。公示自体につきましては、月に1回のペースで行われております。

◯委員(土屋 準君)  公示自体が月に1回というペースでありますと、公示直後に撤去された自転車は次の公示までに約30日間、公示から廃棄まで45日間ということで、70日以上の保管が必要となってまいります。実態として所有者への返還は保管通知の発送直後に集中してくるのではないかと思われますので、放置自転車対策を強化していく上では、集積所における廃棄までの期間の短縮や、あるいは公示方法の工夫が不可欠であると思います。そのようなものの検討を加速すべきではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。

◯土木施設管理課長(伊藤忠彦君)  公示の45日間の期間につきましては、他区の状況などを参考に検討した結果、30日間とする方向で、現在、規則改正の手続を進めているところでございます。なお、公示方法につきましては、月2回実施するように準備を進めてまいりました。しかし、残念ながら集積場の容量を超えた自転車が保管されているため、月に2回分の処分自転車を集積するスペースが確保できないことから、やむを得ず延期しております。

◯委員(土屋 準君)  保管期間は短くする予定ということでございますけれども、一層工夫されまして、ぜひこのような対策を進めていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 次に、自転車走行ルールの徹底についてお伺いいたします。先ほどもお話に出ましたけれども、夜間のパトロールでよく目につきますものに、ライトを点灯していない無灯火の自転車があります。無灯火自転車は、歩行者にとって危険なだけでなくて、自転車を運転する本人にとっても大変危険な行為でございます。また、無灯火運転以外にも歩道、車道、横断歩道など、場所に応じた走行ルールが徹底されていないと感じるところがあります。
 そこで、自転車走行ルールの徹底について、まず国、東京都、警察等でどのような取り組みが行われていますでしょうか。また、区としてルールの徹底にどのように取り組んでいくのかお伺いしたいと思います。

◯土木施設管理課長(伊藤忠彦君)  東京都では、今回の定例都議会において新たな条例として、自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例(案)を提案し、その中に自転車の安全で適正な利用のための技能及び知識の普及を盛り込む予定であるということでございます。また、警察においては、自転車の実技安全教室などを実施しているところです。
 区では、「自転車の安全利用のために」というパンフレットを作成し、講習会等において配布して啓発に努めております。また、幼児から高齢者までを対象とした交通安全教室や、自転車利用者を対象に警察署の協力を得て、ルールの遵守とマナー向上の啓発活動に取り組んでおります。スタントマンが自転車事故を再現し、事故の怖さを実感していただく啓発効果の高い取り組みに加えて、本年度から東京都と連携し、自転車シミュレーターによる自転車安全教室を実施しています。

◯委員(土屋 準君)  それからもう一つ、無灯火自転車をよく見ますと、そもそもライトも装着していない自転車もあります。必要不可欠なライトを備えていない自転車を、そもそも公道で走る前提として販売しているものなのか、また、現在インターネットショッピングが繁盛しており、難しい面もありますけれども、安全な自転車走行のために自転車販売店や製造元への協力要請を行うことも効果的だと思いますが、いかがでしょうか。

◯土木施設管理課長(伊藤忠彦君)  道路交通法では、車両等は夜間、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯をつけなければならないとありますので、法律違反の自転車は販売してはならないと考えます。
 都の新しい条例では、自転車関係事業者等に関する規定に、安全性に関する基準を満たす自転車の販売に努めるよう規定されると聞いております。販売事業者の取り組みが効果的に実施されるところを期待するということでございます。

◯委員(土屋 準君)  ぜひそのような放置自転車対策等をよろしくお願いいたします。
 次に、コミュニティバス、「ちぃばす」について質問いたします。以前にも再々向上策についていろいろお話ししましたけれども、今回は運行見直しにより収支の改善の状況についてお伺いいたします。
 平成23年度の「ちぃばす」新規5路線全体の収支率に対しまして、芝ルートについては収支率が低くて、その改善を図ることを目的いたしまして、昨年4月より土日・祝日における運行間隔が20分から30分ということで変更されました。私は、この路線をよく利用しますので、個人的には残念ですけれども、その変更による影響についてお伺いしたいと思います。
 まず、このことによる区民や利用者からの意見や要望は寄せられていますでしょうか。そして、利用者数の推移等の影響はいかがでしょうか。また、運行経費がどれくらい削減できて、平成24年度の想定収支率はどれくらい改善しましたでしょうか。

◯土木計画・交通担当課長(冨田慎二君)  芝ルートの運行間隔を変更したことによる区民の皆さんやご利用者からのご意見やご要望につきましては、特にございませんでした。利用者数につきましては、平成23年度の年間利用者数36万345人と、ほぼ横ばいで推移してございます。また、運行経費につきましては、運行間隔の変更により年間約500万円削減できる見通しで、平成24年度の想定収支率は約47%であり、平成23年度の収支率44.9%と比較しますと、約2%の改善が図られると想定してございます。

◯委員(土屋 準君)  そのような改善がなされているということであります。そのような収支の改善を図った上で、最後に運行ルートの見直しについてお伺いいたします。
 平成26年度に幅員40メートルの環状2号線が開通することで、周辺の交通規制も変わると聞いております。このため現在の芝ルートの西新橋から虎ノ門方面で、運行経路にも影響を受けると思います。芝ルートについては、利用者数が新規5路線の中で一番低いということですから、利用者数を増加させて収支率のさらなる改善を図るということが大切だと思います。運行ルートの見直しにあたりましては、採算性を考えることはもちろんですけれども、しかし、区のコミュニティバスとしての意義を考えれば、区の施設利用者の利便性という観点を持つことが重要だと思います。
 昨年も触れましたけれども、昨年開設された神明いきいきプラザは地域の方が多く利用していますけれども、交通手段に困っているというお話をよく寄せられております。一方通行など規制の課題もありますが、神明いきいきプラザへの経由も視野に入れて、芝ルート全体の見直しが必要ではないかと考えております。環状2号線の開通に合わせた芝ルート全体の改善について検討すべきと考えておりますが、いかがでしょうか。

◯土木計画・交通担当課長(冨田慎二君)  東京都から、平成26年度に環状2号線の地上部道路が開通すると聞いてございます。環状2号線の開通に伴い、周辺道路の交通規制が変更となるため、芝ルートの西新橋から虎ノ門方面で、運行経路に影響が出ます。このようなことから、区民等の利便性の向上を図るとともに、利用者数の増加と収支率の向上を図るため、芝ルート全体の改善を検討するとともに、平成26年度の実施に向けて関係機関と調整してまいります。

◯委員(土屋 準君)  ぜひよろしくお願いいたします。
 以上で質問を終わります。

◯委員長(うかい雅彦君)  土屋委員の発言は終わりました。

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