土屋 準(つちや じゅん) 議会報告

定例会報告

平成30年度決算特別委員会(第8号) 本文 開催日:2019.10.03

○委員(土屋準君) 質問に入る前に、先ほど我が会派の黒崎委員から質問がありましたけれども、関連してラグビーワールドカップの開催効果について、教育的効果など思う点を述べさせていただきたいと思います。
 まず、試合前後での相手を尊重する文化です。国歌斉唱が終わり、試合直前の興奮絶頂のタイミングで、片方のチームのみが戦いの前に民族伝統文化であるハカを踊るのですけれども、それをしっかりと見届ける。また、試合終了後、いわゆるノーサイドの後、勝敗に関係なく相手チームをたたえ、花道をつくり、勝者敗者なく、双方が送り出す姿は、まさにスポーツマンシップをかいま見ることができました。
 次に、準備することの大切さです。世界ランキング2位のアイルランドに対し、8位の日本が勝利したことは大変興奮し、日本代表を誇らしく思いました。ここで注目したいのは、アイルランドと戦うことが決まった昨年の11月以降、アイルランドに勝つという目標に向かって、チーム全員が努力し、相手を徹底的に分析し、準備を重ね、結果を出したというプロセスです。2大会連続のジャイアントキリングの偉業は、偶然ではありません。やはりしっかりと準備することで結果が出せることを示しています。この部分は港区の子どもたちに一番伝えたいことです。
 最後にフェアプレーの精神です。レフェリーが見ていないところでも反則をしないという精神は、正々堂々と戦って勝つことの価値を改めて感じることができました。勝つことが正しいという世の中の風潮の価値観とは真逆の意義をかいま見ることができました。
 このラグビーワールドカップを単にイベント的な側面で終わらせず、これらの教育的効果をレガシーとして、最大限港区の子どもたちに伝えてほしいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは質問に入らせていただきます。
 初めに地域学校協働活動推進事業についてです。この平成30年度までは、学校を支援する組織として学校支援地域本部事業が実施されておりまして、出前授業による学校支援が行われていました。以前に私も質問しました赤ちゃん先生クラス、赤ちゃんふれあい体験などもその1つです。それが港区学校運営協議会制度(コミュニティ・スクール)の廃止に伴い、今年度からは地域と学校が連携・協働した双方向の取り組みである地域学校協働活動推進事業として改めて開始されまして、各校につくる本部名も地域学校協働本部となりました。いわば支援から連携・協働へということだと思います。
 そこでお伺いしますが、現在の地域学校協働本部の設置状況はどのようなものでしょうか。

○生涯学習スポーツ振興課長(木下典子君) 地域学校協働本部は、平成29年度に小学校4校、平成30年度に小学校2校、中学校3校、今年度は幼稚園2園、小学校4校、中学校3校、3カ年で計2園16校と、順次拡大しています。

○委員(土屋準君) 順次拡大されているということです。この事業では、地域ボランティアが地域と学校との連携・協働した活動を行う重要な担い手になっているのではないかと思います。そこでお伺いしますが、地域ボランティアの活動はどのようなものがありますでしょうか。

○生涯学習スポーツ振興課長(木下典子君) 地域ボランティアの皆様には、身につけた知識や技能を生かした活動や、気軽に協力できる活動など、幅広い範囲でご協力いただいております。例えば小学校では、夏期講座のゲストティーチャーとの連絡調整や、体育の授業における水泳の運営補助、児童への本の読み聞かせや花壇の花植えなどの活動を行っており、中学校ではスポーツテストの補助や放課後の学習サポートなどを行っております。

○委員(土屋準君) さまざまな活動をされていると思います。
それでは、今後地域と学校のパートナーとなって、児童・生徒の教育環境を整備していくことが期待されていくと思います。そこでお伺いしますが、今後はどのように取り組んでいきますでしょうか。

○生涯学習スポーツ振興課長(木下典子君) 今後はさらなる拡大に向け、設置予定の学校やPTAの役員の方々に事業趣旨を丁寧に説明していくとともに、学校と地域をつなげる役割を担う地域コーディネーターの選定依頼を含めた、設置までの手続を支援してまいります。また、地域学校協働本部に配置している地域コーディネーターの資質向上に向け、地域コーディネーター同士の情報交換会や先駆的な活動をしている自治体への視察などを予定しております。

○委員(土屋準君) ぜひ地域と学校とのつながりというものは大切なものだと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、(仮称)芝浦第二小学校の校名、学区域についてお伺いいたします。
(仮称)芝浦第二小学校が令和4年4月に開校いたします。ことし3月には町会、学校関係者や保護者等を含む検討委員会が設置され、学校名等分科会、通学区域等分科会の2つの分科会が設けられ、検討を始められたと聞いています。そこでまず校名についてお伺いいたしますが、校名については学校名等分科会で検討が行われていますけれども、これまで近隣の駅名をつけた校名や落語の舞台からつけた校名、あるいは地理的特性や時代的特性を踏まえた校名、あるいは片仮名の入った校名などの案が出されたようでございます。また、児童や保護者、卒業生や地域の方にアンケートをとることなども検討されていると聞いております。そこでお伺いしますが、現在の取り組み状況と今後の予定はどのようなものでしょうか。

○教育企画担当課長(加藤豊君) 学校名については、これまで学校名等分科会を4回開催し、児童や保護者、地域の方などを対象としたアンケートを実施することや、アンケートに掲載する学校名の候補等について検討してきました。2学期中にアンケートを実施する予定です。今後はアンケートの実施結果を踏まえ、検討委員会としての最終候補をまとめ、区や教育委員会での審議により最終案を決定することとしております。その後、令和2年度をめどに、港区立学校設置条例の改正案を区議会定例会へ付議し、学校名を決定してまいります。

○委員(土屋準君) いよいよ校名選定について進んでいると思いますけれども、校名についても地域の関心が高い大事な点だと思いますので、よろしくお願いいたします。
もう1点、学区域についてお伺いをいたします。学区域については通学域等分科会で検討が行われていますけれども、これまで町会等の地域コミュニティに配慮してほしいという意見や、開校後の児童数や通学距離を重視するべきではないかという意見のほか、開校前までに芝浦小学校に在籍する生徒について、開校後の通学域をどのように決定すべきかについても、委員それぞれの立場からの意見が出され、検討を進めていると聞いています。そこで質問ですが、この現在の取り組み状況と、今後の予定はどのようなものですか。

○教育企画担当課長(加藤豊君) 通学域の検討にあたっては、これまで通学域等分科会を5回開催してきました。分科会では芝浦小学校通学域内の番地ごとの児童数の分布等を提示し、学校の施設規模と人口の割合、地域コミュニティ等を踏まえた通学区域の設定について検討しております。各委員からは、通学距離や通学路の安全性など、地域の状況を考慮したご意見等をいただいております。また、新校開校前までに芝浦小学校に在籍している児童の通学先の扱いについては、複数案を提示し、それぞれのメリット、デメリットを比較しながら検討しております。今後分科会でいただいたご意見を参考に、教育委員会事務局としての案を分科会に提示していくこととしており、年度内には一定の方向性をまとめてまいります。

○委員(土屋準君) 今、学区域についてもいよいよ決まっていくような流れになっていますけれども、新しくできる学校というものは、地域にとっても本当に期待の大きいことでもありますし、区としても新設校というものは期待の大きいものではないかと思いますので、ぜひこれからもしっかりと取り組んでいっていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
以上で質問を終わります。

○委員長(七戸じゅん君) 土屋委員の発言は終わりました。

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