土屋 準(つちや じゅん) 議会報告

定例会報告

平成28年度決算特別委員会(第9日目) 本文 開催日:2017.10.03

◯委員(土屋 準君)  教育費におきましては、まず、教員の働き方改革についてお伺いいたします。
 教員の働き方改革については、昨日、我が会派のやなざわ委員や鈴木委員も取り上げておりましたけれども、教員の長時間労働が深刻な問題となっておりますので、引き継ぎ、ほかの課題についてお伺いしたいと思います。
 小・中学校のさまざまな行事に出席させていただくと、教員の方たちが子どもたちへ情熱や使命感を持って、学習指導や部活動、地域活動、保護者への対応などに献身的に取り組んでいらっしゃることに非常に感謝しております。
 一方、文部科学省の勤務実態調査データや、現場の教員などの話を聞いても、教員の長時間労働が看過できない深刻な状況であることが明らかになってきています。そのため、社会全体で教員が生き生きと教育活動に専念できる環境を整備していくために、教員の負担軽減に向けての取り組みを加速させたいと思っております。
 ところで、学校現場の教員は、保護者や地域の方とのつながりも深く、教員の働き方改革を進めるにあたっては、保護者や地域の方の理解や協力を得ることが大切だと思います。各学校では保護者や地域の方に学校現場における教職員の働き方の改善に向けた取り組み内容を伝え、理解や協力を得られるよう努めているようです。
 そこでお伺いしますが、学校現場や保護者の方の反応はいかがでしょうか。

◯庶務課長(中島博子君)  教職員の働き方改善に向けて、各幼稚園・学校の取り組み内容につきましては、本年7月20日に保護者及び地域に通知を配布いたしました。学校現場からは、「定時退勤日を設定したことで、期限を決めて効率的よく校務を進める意識が高まった」、「定時に帰宅できたので、自分の子どもと過ごす時間ができ、リフレッシュすることができた」との声をいただいております。
 幼稚園PTA連合常任理事会、小・中学校の各PTA連合会会長会には、通知を配布する前に趣旨を説明し、ご理解を求めたところ、教職員の長時間勤務については認識しており、子どもと向き合う時間を今以上に増やし、教育の質を向上させるためには、この取り組みが必要であるとの声をいただき、賛成していただきました。

◯委員(土屋 準君)  保護者や地域の方の理解や協力を得ることは大切だと思いますので、よろしくお願いいたします。
 次に、AIやICTの活用についてお伺いしたいと思います。
 シンガポールでは、AIやICTを活用して、教員の事務負担軽減につながっているそうです。我が国でも、教員の事務負担軽減につなげる取り組みとして、授業でタブレット端末を活用している自治体もあると聞いております。タブレット端末の活用は、児童・生徒の関心を引きつけるのに効果的な教材であるだけでなく、教員が児童・生徒と学習状況を共有できることから、児童・生徒の授業への理解促進と授業の効率化につながるだけでなく、教員の負担軽減も図られるため、教員の働き方改革を進めるツールとしても有効であると思われます。
 そこでお伺いしますが、今後、ICTの活用や児童・生徒、教員へのタブレット端末の導入についてどのように考えていますか、お伺いいたします。

◯指導室長(松田芳明君)  区では、現在、全区立小・中学校にタブレット端末を配備するとともに、各学校にICT支援員を定期的に派遣し、タブレット端末を活用した授業を推進しております。また、現在、誤った回答をすると、自動的に補充問題が出る学習ソフトや採点分析サービス機能がついた学習ソフトなど、教員の補助的役割を果たすシステムの開発がなされています。これらを活用することは、児童・生徒の主体的な学習を促すことや、学習の理解度を教員が把握しやすくなり、教員の負担軽減につながるなどの効果が期待できます。今後、日本マイクロソフト株式会社や日本電気株式会社、いわゆるNECなどの企業や大学との連携を視野に入れ、児童・生徒、教員、保護者にとってタブレット端末を含めたICTを活用した、よりよい学習環境の構築について研究してまいります。

◯委員(土屋 準君)  ありがとうございます。これからの教育にとっても大切な教材だと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。
 次に、他の自治体とのスポーツ交流について、2点お伺いいたします。
 スポーツ活動を推進していくためには、より魅力あるスポーツ事業の実施が重要です。他の自治体との連携を進めることにより、お互いの持つ資源を有効活用することができ、また、スポーツを通じた仲間づくりが可能です。
 芝地区総合支所では、地域事業・スポーツイベントを通した交流として、福島県いわき市の子どもとの交流を行っています。福島県いわき市の子どもを招き、スポーツを通して一緒に楽しむ中で、お互いの視野を広げ、心豊かな子どもたちの育成を支援するとともに、復興支援の一翼を担い、自治体間の絆を深めたということでございます。
 また、本年5月には、高田千明・高田裕士夫妻を招いた障害者スポーツのイベント「PARA☆DO!」を東京都と連携して実施したと伺っております。
 そこで質問ですが、イベントでは、東京都とどのような連携をしたのでしょうか。また、今後他の自治体とのスポーツ連携の取り組みをどのように行っていくのかお伺いいたします。

◯生涯学習推進課長(増田玲子君)  障害者スポーツを身近に体験できるイベント「PARA☆DO!」の実施の際は、障害者スポーツを応援することを目的に活動している東京都のパラスポーツ応援プロジェクト「TEAM BEYOND」と連携し、プロジェクトに賛同している人や企業への情報提供のほか、障害者スポーツにさまざまな人がかかわり、広く根づくことを目指し、会場の港区スポーツセンターでプロジェクトの活動紹介、ノベルティグッズの配布を行いました。
 また、他自治体とのスポーツ連携の取り組みとしては、昨年のみなと区民スポーツ・体育祭では、東京都パラリンピック体験プログラム「NO LIMITS CHALLENGE」と連携し、港区スポーツセンターで、ボッチャの体験プログラムを実施いたしました。今後も、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催地である東京都内はもとより、ほかの自治体と連携協力して、魅力あるスポーツ体験会、イベントを開催し、障害のある人、ない人、子どもから大人まで誰もが楽しめるようスポーツ振興を推進してまいります。

◯委員(土屋 準君)  ありがとうございます。2つ目ですが、岩手県のなぎなたとゲートボール協会の代表が、毎年夏に港区を訪れてくれています。港区スポーツセンター等で子どもたちが対抗戦を行って親睦を深めているわけでありますが、なぎなたと違ってゲートボールについては、子どもたちのチームがなく、子ども中高生プラザ等で臨時に教わった即席チームで対戦をしている状況です。以前は芝浦小学校に港区ゲートボール連合会の方々が教えに行かれていたそうですが、先生方も異動されて、今は行われておりません。せっかくの岩手県との交流事業ですので、以前のように芝浦小学校や近隣小学校の協力を得るなどして、港区側もしっかりとしたチームで出迎えるべきではないかという意見もあります。
 そこでお伺いしますが、港区選抜チームとまではいかなくても、このような事業を通じ、より深い交流を図られないかと思いますが、いかがでしょうか。

◯生涯学習推進課長(増田玲子君)  平成25年度から被災地支援の一環として、東京都、公益財団法人東京都体育協会の主催で、岩手県と港区の間でゲートボールによる子どもたちのスポーツ交流事業を実施しています。事業には、一般財団法人港区体育協会が協力し、港南小学校、港南子ども中高生プラザを会場として開催しています。
 また、平成25年度当初からこの交流事業に参加している中高生プラザの子どもたちには、年に数回、港区ゲートボール連合会にゲートボールを教えていただいております。このスポーツ交流事業では、ゲートボールのほか、一般財団法人港区体育協会による、なぎなたや少年軟式野球を通した交流も行っております。今後も、本事業を通じて、子どもたちのスポーツ交流がさらに深まっていくよう、学校を含めた教育委員会としても、一般財団法人港区体育協会、港区ゲートボール連合会等と連携、協力してまいります。

◯委員(土屋 準君)  他自治体とのスポーツ交流というのは有意義なものだと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。
 以上で質問を終わります。

◯委員長(杉浦のりお君)  土屋委員の発言は終わりました。

一覧へ戻る

議会報告 - メニュー

土屋じゅん Twitterニュース

土屋準(つちやじゅん) facebook

自由民主

このページのトップへ