◯委員(土屋 準君) 土木費におきましては、バリアフリーの推進について質問いたします。
もう何度も言われていますけれども、2020年には東京でオリンピック・パラリンピックが開催されることになりました。これによりまして、世界中から多くの人が港区を訪れることになるのではないか思われます。こうしたことから、バリアフリーの推進についても求められるところでございます。
区では、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー新法)に基づきまして、平成19年4月に港区交通バリアフリー基本構想を策定し、総合的なバリアフリーのまちづくりを進めてきました。また、平成20年4月及び平成21年5月に、浜松町駅、赤坂駅、六本木駅、白金高輪駅及び田町駅周辺地区の5つの重点整備地区のバリアフリー構想を策定し、交通事業者、道路・公園管理者、交通管理者、建物管理者等が連携を図り、各施設等の特定事業計画を策定し、バリアフリー化の推進に取り組んできたところでございます。今回は、特に浜松町駅周辺地区についてお伺いしたいと思います。
この地区は、JR山手線、京浜東北線、東京モノレールの浜松町駅、そして都営地下鉄浅草線、大江戸線の大門駅などがあることから、交通結節点となっております。また、伊豆諸島や小笠原諸島へ向かう定期船の出航地である竹芝桟橋があることなど、いわば陸海空の玄関口となっております。さらに、浜松町駅周辺地区は特定都市再生緊急整備地域内であり、これから大規模な開発事業が予定されているなど、バリアフリーを推進していく地区であると考えております。
この浜松町駅周辺地区バリアフリー基本構想が策定されてから5年がたちますけれども、浜松町駅周辺地区バリアフリー基本構想に基づく現在の進捗状況はいかがなっていますでしょうか。
◯土木計画・交通担当課長(冨田慎二君) 浜松町駅周辺地区のバリアフリー基本構想策定後は、その特定事業計画に基づき、東京モノレール浜松町駅や都営三田線芝公園駅のエレベーター設置、浜松町二丁目の歩道設置と電線類地中化の整備、竹芝桟橋から増上寺前までの交差点の信号機を音声機能式に改良するなどバリアフリーを推進してまいりました。今後も浜松町駅周辺のまちづくりにあわせて、開発事業者、交通事業者や施設管理者などと協力し、基本構想の実現に向けて事業を進めてまいります。
◯委員(土屋 準君) また、平成23年3月にバリアフリー新法の移動等の円滑化の促進に関する基本方針の改正がありまして、平成32年、つまり、2020年度末を期限として、より高い水準の新たなバリアフリー化の目標が設定されました。そこで、このような状況を踏まえて、区内のバリアフリーの推進に向けて、どのように取り組んでいきますでしょうか。
◯土木計画・交通担当課長(冨田慎二君) 本年7月に設置いたしましたバリアフリー基本構想推進協議会で電線類の地中化の向上や鉄道駅のエレベーター・エスカレーターの増設など、各施設のバリアフリー化の具体的な方策について検討してまいります。
◯委員(土屋 準君) 2020年に向けていろいろな動きがあるかと思いますけれども、ぜひバリアフリー化の点も推進していただきまして、港区が訪れやすいまちとなっていきますように努めていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
以上で質問を終わります。
◯委員長(風見利男君) 土屋委員の発言は終わりました。