○十六番(土屋準君) ただいま議題となりました日程第三十九から日程第四十四につきまして、建設常任委員会を代表して、審査の経過と結果について御報告申し上げます。
最初に、議案第四十四号「港区公衆便所条例の一部を改正する条例」でありますが、本案は、土地の無償貸付契約の満了に伴い、当該土地を返還することとなるため、ラグビー場前公衆便所を廃止するものであります。
本委員会におきましては、現地視察を行い、理事者より提案補足説明を聴取した後、質疑を行いました。
主な内容は、当該公衆トイレ周辺の多機能トイレについて、災害時における公衆トイレの必要性について、公衆トイレを早急に廃止することの必要性について等であります。
質疑終了後、態度表明を行いましたところ、共産党議員団の風見委員より、反対する旨の意見が述べられました。引き続き採決いたしましたところ、本案は賛成多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第四十五号「港区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例」でありますが、本案は、都市計画が変更された虎ノ門駅南地区地区計画の区域内における建築物の制限を定めるものであります。
本委員会におきましては、理事者より提案補足説明を聴取した後、質疑を行いました。
主な内容は、条例改正と市街地再開発事業の関係性について等であります。
質疑終了後、採決いたしましたところ、本案は満場一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、同一の指定期間にて事業者を公募した区立公園等の指定管理者の指定についての三議案であります。
まず、議案第六十二号は、麻布地区総合支所管内の区立公園等の指定管理者を指定するものであります。
次に、議案第六十三号は、赤坂地区総合支所管内の区立公園等の指定管理者を指定するものであります。
次に、議案第六十四号は、芝浦港南地区総合支所管内の区立公園等の指定管理者を指定するものであります。
本委員会におきましては、三案一括して、理事者より提案補足説明を聴取した後、質疑を行いました。
主な内容は、応募事業者数を増やす工夫について、現状の区立公園等に対する区民の声について、第三者評価に対する対応について、災害時における指定管理者、関係機関及び地域との連携について、指定管理者が行う主たる業務と再委託する業務の透明化について、障害者の雇用率について、本部経費の透明性について、人件費への対応について等であります。
質疑終了後、三案それぞれ態度表明を行いましたところ、いずれも共産党議員団の風見委員より、反対する旨の意見が述べられました。引き続き採決いたしましたところ、三案いずれも賛成多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
最後に、今定例会で新たに付託された請願についてであります。
すなわち、請願三第十六号「東京タワーに関する請願」についてであります。
本請願は、東京タワーのまわりに高い建物を建てる許可をしないことを求めるものであります。
本委員会におきましては、慎重に審議を行いました。
主な内容は、虎ノ門・麻布台地区の再開発事業区域の建蔽率及び容積率について、羽田空港の円錐表面による高さ制限について、東京タワー周辺の景観形成基準の適用区域について等であります。
質疑終了後、態度表明を行いましたところ、共産党議員団の風見委員から採択すべき旨の意見が述べられました。引き続き採決いたしましたところ、本請願は賛成少数をもって不採択とすべきものと決定いたしました。
以上にて委員長報告を終わります。何とぞ皆様の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。
続いて議題となっております日程第四十五につきまして、建設常任委員会を代表して委員会で審査中の案件について、中間報告を申し上げます。
最初に、今定例会で新たに付託された請願についてであります。
すなわち、請願三第十五号「港区赤坂七丁目計画に関する請願」についてであります。
本請願は、日照確保のため設計変更を願うこと、また、今後建主側と継続的に話合いができるように支援されることを求めるものであります。
本委員会におきましては、現地視察を行い、請願者より趣旨説明を聴取した後、慎重に審議を行いました。
主な内容は、事業者と近隣住民の話合いの継続について、計画地の建蔽率及び容積率について、計画地の開発行為について等であります。
本請願につきましては、今後もなお引き続き慎重審議の必要がありますので、閉会中の継続審査を申し出ることに決定いたしました。
次に、継続審査中の請願についてであります。すなわち、請願元第十三号「東京都市計画道路幹線街路環状第四号線にかかる港区立白金児童遊園敷地と港区立白金台幼稚園の敷地を東京都に譲渡しないで頂きたい事を求める請願」についてでありますが、本請願につきましては、今後もなお引き続き慎重審議の必要がありますので、閉会中の継続審査を申し出ることに決定いたしました。
最後に、発案元第五号街づくり行政の調査についてであります。
まず、本委員会におきましては、本発案に係る重点調査項目を次のとおり決定いたしました。
すなわち、一 震災対策も含めた都市基盤の整備について、二 定住人口確保の諸対策について、三 住宅・居住環境中心のまちづくりについて、四 駅前広場の整備計画について、五 古川・運河の親水化について、六 高層住宅の居住環境について、七 届出・許認可・確認に係る事務手順について、八 都市再生について、九 ユニバーサルデザインを踏まえたバリアフリーのまちづくりについて、以上九項目であります。
次に、本委員会におきましては、理事者より、一の橋公園整備工事について、公園等の樹木診断と対応状況について、用途地域等の変更に関する原案の作成について、赤坂二・六丁目地区地区計画の決定(原案)について、神宮外苑地区の街づくりについて、品川駅周辺地区地区計画の変更(原案)について、都市計画道路事業に伴う土地の購入について(元麻布一丁目)等の報告を聴取し、質疑を行うとともに、意見、要望を述べました。
以上が本委員会における審査の経過でありますが、本発案につきましては、今後もなお調査検討の必要がありますので、閉会中の継続審査を申し出ることに決定いたしました。
以上にて中間報告を終わります。