土屋 準(つちや じゅん) 議会報告

定例会報告

平成30年度予算特別委員会速記録(第7号) 本文開催日:2018.03.05

○委員(土屋準君) 土木費におきましては、環状2号線周辺地区まちづくりガイドラインの改定についてお伺いいたします。環状2号線周辺地区のまちづくりガイドラインについては、以前にも取り上げましたけれども、その後、ガイドラインの改定作業が進んでいますので、改めて取り上げます。
 現在の環状第二号線沿道を中心としたこの地区のまちづくりは、平成24年3月策定の環状2号線周辺地区まちづくりガイドラインに示された方針や方策に沿って運営されております。この地区は平成26年に開通した環状第二号線の整備を契機に街並みが一変し、虎ノ門地区を中心に国際競争力を強固にする大規模な開発事業が進んでおり、今後も地下鉄新駅整備やBRTの導入が予定されるなど、公共交通ネットワークの強化と相まって、その周辺や環状第二号線沿道もまちづくりも進んでおります。特に新橋駅は1日の乗降客数が90万人を超え、JRのほか地下鉄やゆりかもめ、バス、タクシーなどが乗り入れ、区内でも品川駅と並んで代表的な交通結節点となっています。その新橋駅周辺でも東西の再開発の機運が高まっております。昨年3月に改定された港区まちづくりマスタープランでは、新橋・虎ノ門周辺を業務や商業、交流、宿泊、居住など、都市機能の蓄積を促進する拠点として位置づけるとともに、まちづくりのテーマとして新たに国際化、観光、文化、低炭素化といった視点でも取り組むことが示されました。私は、この地区のまちづくりを考える上ではそれらは必要な視点だと思っておりますし、将来を見据えた活力と魅力にあふれたまちづくり、さらに環境と都市機能のバランスに配慮したまちづくりが進められることを期待しております。
 区は、こうした社会情勢の変化やまちづくりの動向に的確に対応し、一体的にまちづくりを誘導するため、現在環状2号線周辺地区まちづくりガイドラインの改定作業を進められているということですが、まず、環状2号線周辺地区まちづくりガイドライン改定に向けた現在の進捗状況についてお伺いいたします。

○都市計画課長(冨田慎二君) 昨年4月から改定作業に着手し、地区内の住民を対象としたアンケート調査、人口、土地利用などのまちの現状や、開発等まちづくりの動向に関する基礎調査、関係団体へのヒアリングを実施し、地域の魅力と課題を抽出いたしました。また、庁内の改定委員会や関係部署とも検討を重ね、昨年12月に計画の枠組みである新たなまちづくりの将来像や取り組みの方向性に関して、区民から意見を伺う場を2回設けました。なお、現行の計画区域につきましては、周辺のまちづくりの動向及び日比谷や銀座、汐留と連携するまちづくりを推進するため対象区域を見直すことから、名称を環状2号線周辺地区から新橋・虎ノ門地区に変更いたします。

○委員(土屋準君) 計画の枠組みの段階でまず意見をお聞きするのは大切なことだと思っています。そこで、計画の枠組みの説明会の参加者の状況や、地元からどのような意見が出たのかお伺いいたします。

○都市計画課長(冨田慎二君) 2回の区民の意見を伺う場では、昨年12月11日の南桜公園管理棟で26名、12月13日の生涯学習センターばるーんで44名のご参加をいただきました。主なご意見といたしましては、地域コミュニティの改善や活性化が課題であること、かつて新橋と銀座の間を流れていた汐留川にかけられていた橋の面影を今に伝える親柱のような地域の歴史的資源の活用や、交通結節点機能としての新橋駅の機能強化に関する課題解決や、周辺の帰宅困難者対策など防災対策が重要であること、区民アンケート結果の公表方法などのご意見を伺いました。

○委員(土屋準君) ぜひ地元の意見や思いを的確につかんでいただきまして、改定作業を進めていっていただきたいと思います。次に、今後の作業予定についてはいかがでしょうか。

○都市計画課長(冨田慎二君) 今後は素案改定に向けたテーマ別及びエリア別の方向性や取り組みの詳細内容について検討を進めてまいります。その中できめ細かに区民等の意見を伺うため、地域の特性にあわせてガイドラインのエリアを6つに区分し、地域住民や町会、商店街、企業との意見交換会やヒアリングを実施してまいります。今後も芝地区総合支所と街づくり支援部が連携して、地域の方々とともに事業の改定作業を進めてまいります。

○委員(土屋準君) ぜひ、よろしくお願いいたします。
次に、竹芝地区エリアマネジメント活動についてお伺いいたします。区は昨年3月に改定された港区まちづくりマスタープランの中で、今後のまちづくりの進め方において、区内に多く立地する企業等の力を生かし、在勤や在学の人々も地域の一員としてエリアマネジメント活動に取り組むことで、他の地域には見られない独自のまちづくりの展開が期待されていることを掲げております。昨年9月の決算特別委員会では、新虎通りにおけるエリアマネジメント活動について質問いたしましたが、地域の意向を受け、歩道空間を活用したオープンカフェの区域が拡大されるよう、都市再生整備計画の検討が進められているということでした。区内ではほかにも複数の大規模な開発事業が計画されており、開発事業を契機としたエリアマネジメント活動が今後さらに普及していくものと考えられます。竹芝地区では、東京都の都市再生ステップアッププロジェクトの事業者が中心となり、周辺約28ヘクタールの企業等と連携し、平成25年にエリアマネジメント推進のための準備室が設立されました。さらに活動を発展させていくため、昨年3月には一般社団法人が設立されたと聞いております。そこで質問ですが、竹芝地区におけるエリアマネジメント活動のこれまでの主な活動実績はどのようなものがありますでしょうか。

○都市計画課長(冨田慎二君) 竹芝地区では平成25年9月に竹芝地区エリアマネジメント準備室を母体とした竹芝地区まちづくり協議会が設立されました。現在、周辺の企業や学校など38の団体が連携し、地域の清掃活動や防災イベント、まちの魅力について語り合うシンポジウムの開催などを行っております。また、平成27年からは、地域資源である竹芝埠頭の広場を活用してまちのにぎわいを創出する音楽コンサートやビアガーデンなどの納涼イベントを開催するなど、まちの魅力を生かしたエリアマネジメント活動を行っております。

○委員(土屋準君) 竹芝地区の開発事業では、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、浜松町駅から埠頭までつながる歩行者デッキが整備されるなど、浜松町駅の交通結節点機能強化に向けた取り組みが進められております。周辺には、竹芝埠頭や旧芝離宮恩賜庭園などの地域資源があり、それらを生かして地域全体のまちのにぎわいの連続性や回遊性を向上させることが今後ますます求められます。
そこで質問ですが、今後区は、竹芝地区におけるエリアマネジメント活動をどのように支援していくのでしょうか。

○都市計画課長(冨田慎二君) 現在地域で行われているエリアマネジメント活動がさらに発展できるよう、区は活動主体の一般社団法人竹芝エリアマネジメントを都市再生推進法人として指定するための調整を進めてまいります。公的な位置づけを得ることで地域資源である埠頭や庭園をはじめとした公共空間の活用に向けた関係機関との協議が、地域のまちづくりの担い手として円滑に進められるようになります。将来的には関係機関との調整を経て、都市再生特別措置法の制度を活用して、通常の枠組みを超えた活動を行っていけるよう積極的に支援してまいります。

○委員(土屋準君) ぜひ、よろしくお願いいたします。
先ほど私の着席がおくれ、ご迷惑をおかけしました。大変申しわけございませんでした。以上で質問を終わります。

○委員長(ゆうきくみこ君) 土屋委員の発言は終わりました。

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