土屋 準(つちや じゅん) 議会報告

定例会報告

平成29年度予算特別委員会(第7日目) 本文開催日:2017.03.06

◯委員(土屋 準君)  私は、まち歩きを趣味にしておりまして、いろんなまちを歩いているのですけれども、家族は余りついてこないのです。港区も、歩くと、ほかにはないいろんな風景がありまして、また大きく変わっていく時期でありますので、私はいろんな機会を通して紹介したいと思っております。それで、平成27年度決算特別委員会で、私は虎ノ門駅周辺や環状2号線周辺地区を取り上げましたけれども、第2弾の今回のまち歩きは、少し南に移りまして、浜松町駅周辺エリアに行ってみたいと思います。
 それでは、浜松町駅周辺の3つの都市再生プロジェクトについてお伺いいたします。浜松町駅周辺では、浜松町駅西口地区、竹芝地区、芝浦一丁目地区の3つの都市再生プロジェクトが計画されております。まず、浜松町駅西口地区ですけれども、これは世界貿易センタービルディングの周辺の地区で、隣接して港区が(仮称)文化芸術ホールを計画している地区ですけれども、この地区につきましては、平成25年3月に都市計画決定されまして、まず大門駅に近いB街区において平成27年11月に着工され、現在、建物が建ち上がってきております。交通結節機能の強化やビジネス交流拠点としての環境整備が図られるということです。また、竹芝地区は東京都産業貿易センター周辺の地区で、この地区につきましては、平成27年3月に都市計画が決定されまして、昨年5月に着工していて、民間施設との連携により東京都産業貿易センター機能の高度化を図り、中小企業等の国内外におけるビジネスチャンスを拡大し、コンテンツ産業における研究開発、人材育成機能の導入等を図るということです。さらに、芝浦一丁目地区は株式会社東芝本社周辺の地区ですけれども、この地区につきましては、ことし10月の都市計画決定を目指していると聞いています。水辺のにぎわいの創出、舟運の活性化、先端水素技術の発信等による観光交流拠点としての環境整備を図るとのことです。
 そこで、初めに歩行者ネットワークについてお伺いしますが、まず現状の浜松町駅北口改札周辺、すなわち大門通りに面した側ですけれども、そこは歩行者のとどまっている空間がなくて、歩行者と自動車の錯綜や恒常的な混雑が発生しております。また、浜松町駅金杉橋口の方ですけれども、あちらの方は出口の階段が非常に狭くて、バリアフリー化もされておらず、階段をおりるとすぐに車道があって、ここも歩行者のとどまっている空間がないので、歩行者と自動車の錯綜や混雑が発生しておるところです。さらに、浜松町駅から竹芝埠頭方面に向かう海岸通りの交差点では、通勤・通学時に、信号待ちによる歩行者の滞留が見られるなどの課題があるとのことです。まち歩きをする人にとっては非常に歩きにくいところですけれども、これら3つのプロジェクトにより、浜松町駅周辺の課題の解決に向け、まちづくりが大きく進むものと期待しております。そこで質問ですが、これらの3つのプロジェクトにより、浜松町駅周辺の歩行者ネットワークはどのように改善されるのかお伺いいたします。

◯開発指導課長(冨田慎二君)  浜松町駅周辺では、駅の東西方向と南北方向の歩行者ネットワークを改善してまいります。まず東西方向でございますが、竹芝地区の開発に合わせて、浜松町駅からゆりかもめの竹芝駅までを、歩行者専用道である歩行者デッキと民間施設で結びます。また、浜松町駅西口地区の開発に合わせて、浜松町駅から大門交差点付近までを東西自由通路と民間施設で結びます。次に南北方向でございますが、芝浦一丁目地区の開発に合わせて、浜松町駅から古川を超えてシーバンスビルまでを、歩行者専用道で結ぶ計画としてございます。

◯委員(土屋 準君)  ぜひ、まち歩きもしやすいまちにしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 次に、エリアマネジメント活動の効果についてお伺いいたします。エリアマネジメント活動はほかの地域でも実施されております。例えば新虎通りの方では、新虎通りエリアマネジメント協議会が、地域の方々も加わって平成26年3月に発足し、これまでに、オープンカフェを新虎通り歩道上に設置して、新虎通りエリアマネジメント協議会が占有主体となり運用しています。また、新虎通りにロゴマークを策定する際には、沿道地域の方々に回答してもらったアンケートの結果を参考にデザインを完了した上で、協議会会員による投票を行い決定するなどの活動をしていったということでございます。
 竹芝地区では、官民が連携し、景観や観光といった地域資源を活用しながら、防犯や防災、環境やエネルギーなどの課題への取り組みによって地域の価値を高め、地域の交流を促し、竹芝地区の持続的な発展に寄与することを目的とする竹芝地区まちづくり協議会が平成26年9月に設立されました。竹芝地区まちづくり協議会の事務局である竹芝地区エリアマネジメント準備室では、地区の美観向上を目的に、毎月定期的に自主清掃活動を行っていて、一般から参加者を募り、ボランティアの方々と一緒に清掃活動に取り組んでいるとのことです。また、平成27年7月と平成28年8月には、竹芝ふ頭等を活用する社会実験として竹芝夏ふぇすを開催しております。平成27年のときには、竹芝ふ頭公園を活用したイベントを開催し、2日間で約1,300名の方が来場されたそうです。平成28年のときには、竹芝客船ターミナルや、そのデッキや広場を活用したイベントを開催し、3日間で約3,200名の方が来場されたそうです。このように、竹芝地区においては、地権者や企業、開発事業者などが主体となって、開発事業で創出される公共施設、緑化空間や公開空地等を、事業完了後にも良好に維持管理することを視野に入れながら、エリアマネジメント活動が実施されております。そこで質問ですが、まちづくりにおけるエリアマネジメント活動により、どのような効果があるかお伺いいたします。

◯開発指導課長(冨田慎二君)  エリアマネジメント活動につきましては、各地区の事業によって創出された公共施設や公開空地等を活用し、周辺の地域と一体となって、文化資源や地域のにぎわいの創出、防災対策など、さまざまな活動から、地域の魅力・価値を向上させる効果があると考えてございます。

◯委員(土屋 準君)  エリアマネジメント活動による効果というのはよくわかりました。
 そこで、エリアマネジメント活動の拡大についてお伺いいたします。私は、竹芝地区で先行的に行われておりますエリアマネジメント活動を踏まえると、将来的には浜松町駅西口地区や芝浦一丁目地区にも拡大できないかと考えております。また、この3つの地区は隣接していて、つながりもありますので、連携していけば大きな効果もあるのではないかと思います。そこで質問ですけれども、竹芝地区のエリアマネジメント活動を浜松町駅西口地区や芝浦一丁目地区へ拡大していく可能性についてお伺いいたします。

◯開発指導課長(冨田慎二君)  この3つの地区は、国家戦略特区の都市再生プロジェクトとして、3つの拠点の連携によるビジネス交流拠点の活性化が掲げられてございます。エリアマネジメント活動を実施している竹芝地区と周辺地区とが一体となって、3地区連携によるさまざまな活動から、地域の魅力・価値の向上を図る必要があると考えてございます。今後、エリアマネジメント活動の拡大につきましては、浜松町駅西口地区と芝浦一丁目地区の事業者を指導・誘導してまいりたいと考えてございます。

◯委員(土屋 準君)  ありがとうございます。このまちも、よいまちになるように期待しておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。以上で質問を終わります。

◯委員長(池田こうじ君)  土屋委員の発言は終わりました。

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