土屋 準(つちや じゅん) 議会報告

定例会報告

平成30年度決算特別委員会(第5号) 本文 開催日:2019.09.30

○委員(土屋準君) 民生費におきましては、まず保育園の入園手続についてお伺いいたします。
 最初に、保育園の入所選考のAI等の活用についてです。区では、昨年5月から9月にかけて、保育所入所AIマッチングシステムの実証実験を行いました。これはこれまで人手で行っていたときには日数単位で何日というような単位だったのですけれども、この導入でわずか5分単位の作業となったということで、相当な効果が見込まれるのではないかと思っております。実証実験では、なかなか1回で100%というわけにはいかなかったと思いますけれども、回数を重ねて5回の実験により100%を打ち立てることができたと聞いております。その後、この保育所入所AIマッチングシステムの経費は、この平成30年度の補正予算に計上されまして、いよいよ本年10月の本格稼働が近づいているというところでございます。
 そこでお伺いしますが、これまで開発をどのように進めてきたのか、また開発にあたってどのような課題があったのか、お伺いいたします。

○保育課長(山越恒慶君) 保育所入所AIマッチングシステムは、システム事業者が開発したパッケージをもとに区が実証実験を行いながら課題の抽出を進めてまいりました。港区の選考方法は、兄弟の同時申し込みの際に同一園の希望の有無、入所時期、兄弟における優先順位など、きめ細かく対応をしております。区ではシステムの導入にあたっても可能な限り保護者の希望がかなえられるよう改修に工夫を重ねてまいりました。これまで多くの職員が複雑な作業に時間をかけておりましたが、システムの本格導入により、入所選考をより迅速かつ的確に行うことができるものと考えております。

○委員(土屋準君) ぜひこれからも研究を重ねて効率化に努めていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、入園手続の負担の軽減について、お伺いいたします。まもなく、令和2年4月の保育園入園の申し込みが始まります。保育園への入園を希望する保護者にとっては、必要な書類の準備や保育園の見学など、多くの時間が必要になると思います。また、企業にとってもこの時期は多くの従業員から勤務証明書を求められることになり、その対応が大変だという話も聞いております。
そこでお伺いしますが、令和2年4月の入園手続の負担軽減に向けて、区ではどのような工夫を行っているのかお伺いいたします。

○保育課長(山越恒慶君) 保育園の申し込みに必要な就労証明書は、自治体ごとに様式が異なることから、就労証明書の作成を行う企業にとって大きな負担となっておりました。こうした状況を踏まえ、昨年度末に国が就労証明書の標準様式を作成するための検討会を設置し、23区からは港区を含む4区がこの検討会に参加いたしました。区では令和2年度の保育園の入園の申し込みから検討会で定められた国の標準様式を港区版として若干の修正を加えて活用することとしております。この様式を区のホームページで公開することで、企業は事前に証明書発行の準備ができるなど、負担軽減が大幅に図れるものと考えております。

○委員(土屋準君) こうした書類や手続というのは結構時間がかかったり負担が多いものだと思いますので、ぜひそういった負担を減らすためにも取り組んで工夫していっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
次に、保育の質の確保について、お伺いいたします。本年10月から幼児教育・保育の無償化が始まります。港区では、独自に港区保育施設については認可保育園と同様に無償とし、認証保育所に通う場合では7万7,000円を上限に、証明書のある認可外保育施設に通う場合は9万7,000円を上限に、国の無償化の基準額を上回る助成を行うこととしております。また、証明書の交付のない認可外保育施設に通う場合にも、国の基準と同様に3万7,000円を上限に無償化することとしております。区内には、さまざまな保育サービスが存在していますが、現在は東京都が届け出窓口となっている認可外保育施設のような施設についても保育の質を高めていくことが求められているのではないかと思います。
そこでお伺いしますが、区は認可外保育施設の質の確保について、どのように取り組んでいくのかお伺いいたします。

○保育課長(山越恒慶君) 現在、認可外保育施設の届け出や指導監督権限は東京都にあることから、区では東京都が行う立ち入り調査に同行するほか、調査結果を東京都と共有している状況となっております。本年10月から始まる幼児教育・保育の無償化において、区では認可外保育施設を無償化の対象とすることとしており、9月の初旬に各施設に通知をしているところでございます。無償化の開始に合わせて認可外保育施設は子ども・子育て支援法に基づく子育て等支援施設として区の指導を受けることとなります。区では、今後施設長会の開催や保育士向けの研修への参加の呼びかけを行うとともに、区立保育園の園長経験者による巡回指導を実施するなどにより、認可外保育施設の質の確保に取り組んでまいります。

○委員(土屋準君) ありがとうございます。いろいろな保育の形はあるかと思いますけれども、どのような形でも保育の質を確保して高めていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上で質問を終わります。

○委員長(七戸じゅん君) 土屋委員の発言は終わりました。

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