土屋 準(つちや じゅん) 議会報告

定例会報告

平成27年度決算特別委員会(第8日目) 本文開催日:2016.10.05

◯委員(土屋 準君)  教育費におきましては、まず、芝浦地区の新設小学校についてお伺いいたします。
 芝浦小学校の児童数増加の対策として、私は、平成28年度予算特別委員会のときですけれども、新たな用地が確保できなければという前提で、芝浦港南地区に小中一貫教育校を整備する案を示しました。その後、区ではいろいろと検討されたようでして、港南中学校の敷地内に小中一貫教育校を整備する案や芝浦小学校と港南小学校をそれぞれ増築する案、また、みなとパーク芝浦に新設校を整備する案などの中で、場所も確保できたことですし、通学区域や通学教員の影響が少なく、児童の利便性が高いみなとパーク芝浦の芝生広場に新設校を設置することとしたとのことであります。
 その後、地域及び保護者の方々に新設校の計画を示して意見を伺い、地域や保護者等の代表を構成員とする検討組織を設置し、いただいた意見を集約して、学校運営や施設整備等について、地域に即した計画とすると聞いております。
 そこで、質問ですが、現在までの地域の方々や保護者の方々のご意見や、また、意見集約した状況はどのようなものか、お伺いいたします。

◯学校整備担当課長(瀧澤真一君)  区では、ことしの7月上旬から9月上旬にかけて、みなとパーク芝浦の芝生広場に新設校を整備することについて、地域の方々及び保護者の方々等に対して、ご意見を伺ってきました。早く新設校を整備してください、通学区域については保護者の意見を踏まえて決めてください、新設校の児童の受け入れについて早目に周知してください、芝浦公園利用における安全面・管理面について十分検討してくださいといった、多くのご意見を伺っております。
 いただいたご意見を踏まえまして、地域や保護者等の代表者で構成する芝浦小学校の児童数増加に伴う新設校整備検討委員会で、施設計画及び管理・運営等について、課題整理してまいりました。

◯委員(土屋 準君)  いろいろな意見が出たと思います。
 新設校は地上の校庭がなく、体育授業等については隣接する港区スポーツセンターのアリーナ等の利用を検討しているということです。昼休みの遊び場としては、前にある芝浦公園の草地広場の利用を検討するなど、幾つかの課題があると思います。
 また、新設校ということもあり、通学区域や通学路及び児童の受け入れ方法、あるいは、校名、校歌、校章、運動会の開催、地域開放等について、新たにいろいろと決めていかなくてはならないと思います。
 現在のところ、平成35年度の開校ということですけれども、検討には時間を要すると思いますし、区民の方に安心を与える意味でも、早目の対応が必要ではないかと思っております。
 そこで、質問ですが、地域・保護者の方々の意見を聞きながら、開校までにそれぞれの課題にどのように取り組んでいくのか、お伺いいたします。

◯学校整備担当課長(瀧澤真一君)  区は、新設校の設置にあたり、体育授業における港区スポーツセンターのアリーナ等の利用や、昼休みの遊び場として芝浦公園の利用、また通学区域や通学路の見直し、学校行事の運営等について、今後の検討課題として整理しています。
 整理した課題について、今後、施設建設面では、地域や保護者等の代表者で構成する基本構想・基本計画策定委員会で、また、管理・運営面については、同じく地域や保護者等の代表者で構成する開設準備委員会を設置し、十分検討してまいります。

◯委員(土屋 準君)  ぜひすばらしい学校ができますように期待しております。
 次に、大門、いわゆる赤門についてです。私からは、返還の経緯と歴史的価値の発信についてお伺いいたします。
 初めに、大門が増上寺に返還された経緯についてです。
 大門については、私も平成24年度予算特別委員会で取り上げました。東京都議会でも、都議会自民党のきたしろ勝彦議員が取り上げています。当時は、東日本大震災を機に耐震面での不安が浮上しておりましたけれども、そのときは所有者が特定できず、修繕や文化財登録ができないということでありましたが、この春、東京都が一旦所有を認めた上で、138年ぶりに増上寺に返還されたということでございます。
 そこで、お伺いしますけれども、大門はどのような経緯で増上寺に返還されたのか、お伺いいたします。

◯図書・文化財課長(山越恒慶君)  大門につきましては、明治11年に、増上寺が当時の東京府に寄附した文書が東京都公文書館に残されております。
 その後、当時の大門につきましては、関東大震災で被災いたしましたが、昭和12年に、現在の大門が建てられた当時の図面等が東京都によって保存されている状態でございます。
 平成28年3月上旬に、このような文書類と、現在は区道となっておりますが、かつて都道上にあった、道路上に建てられたという歴史的背景から、大門の所有者は東京都であることが妥当だと判断されております。
 その後、所有者の確認等にあわせ、東京都と増上寺の協議が断続的に行われ、平成28年3月25日付で東京都から増上寺に譲渡されるに至りました。

◯委員(土屋 準君)  わかりました。
 それから、教育委員会では、大門を港区文化財総合目録への登録を行っておりますけれども、貴重な史料ではないかと思っております。
 大門の保存については、もうお話がありましたので、要望とさせていただきますけれども、現在のつくりに建て替えられてから約80年が経過しております。保存に向けた修繕を行う必要があると思いますので、地元の意向を踏まえて、適切な修繕を進められますよう、よろしくお願いいたします。
 それでは、最後に、大門の歴史的価値を発信することについてお伺いいたします。
 大門は、増上寺の表門で、貴重な歴史的価値を有し、長年地域のシンボルとして親しまれてきており、駅名や交差点の名称としては知られていますけれども、建造物としての大門の知名度は必ずしも高いとは思いません。
 そこで、建造物である大門の歴史的価値をよく発信すべきと考えますが、いかがでしょうか。

◯図書・文化財課長(山越恒慶君)  大門につきましては、増上寺の表門としての歴史的な意義を継承し、形態こそ変わりましたが、伝統的な意匠を現在に受け継いでいる建造物であり、歴史的建造物としての価値を有すると考えております。
 教育委員会では、平成18年3月に発行しました、港区の歴史的建造物に掲載しております。また、新郷土資料館では、港区を知る契機として、5地区の地域を知ることを目的としたガイダンス展示を行うこととしており、大門につきましては、芝地区のコーナーで紹介してまいります。
 今後も、さまざまな方法により大門の歴史的価値について情報を発信してまいります。

◯委員(土屋 準君)  貴重な歴史的価値があると思いますし、長年地域のシンボルとして親しまれてきておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。
 以上で質問を終わります。

◯委員長(大滝 実君)  土屋委員の発言は終わりました。

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