土屋 準(つちや じゅん) 議会報告

定例会報告

平成25年度決算特別委員会(第7日目) 開催日:2014.10.01

◯委員(土屋 準君)  土木費におきましては、最初に交通安全対策についてお伺いいたします。
 初めに、自動車運転者への注意喚起についてです。近年、人口が急増している芝浦港南地域などでは、いろいろな形の交通事故が多くなってきております。混雑する主要道路は避けて、裏道をスピードを出して通行していく車もよく見られます。そんな車に対して減速措置をとれないかという声がよく地元であるのです。できれば道路に凹凸をつけたりして物理的に速度を下げさせるというようなことができれば効果があるかもしれません。そうしますと、がたがた当たる音がうるさいとか、そういう苦情も生じるおそれがあるということもあります。そこで、道路舗装によって道路が立体的に見えるというイメージハンプとか、そういうものが比較的容易にできるのではないかというふうにも思っております。
 よく小学校の通学路に当たる道路には学童横断注意という看板がつけられていますけれども、これは恐らく通学路点検によりまして、教育委員会が選定して、区と所轄の警察署の連名でつけられていると思います。一方で、教育委員会の所管でない、例えばこども園なんかの前ですと、子どもが多く通行していて危ないのですけれども、そのような看板はないというような声も聞かれます。
 そこでお伺いしたいのですけれども、このようなイメージハンプですとか、あるいは学童注意看板のようなものなどを効果的に活用して、自動車運転者への注意喚起に努められないかと思いますが、いかがでしょうか。

◯芝浦港南地区総合支所まちづくり担当課長(村上利雄君)  区では、裏道、いわゆる生活道路と呼ばれる幅員の狭い道路において、車のスピード抑制を図るため、狭さく線、ポストコーン、イメージハンプなどを設置してまいりました。今後も、これらの設置に関しまして、所轄警察と協議の上、設置箇所に適した措置を講じてまいります。
 次に、学童横断注意などの看板の設置でございますが、委員ご指摘の通学路点検など、改善を要する箇所につきまして、道路管理者、警察等の関係機関と協議を行い、設置してまいりました。今後は、こども園など、地域の方々や警察署等の関係機関と連携いたしまして、子どもたちの安全確保の徹底を図ってまいります。

◯委員(土屋 準君)  ぜひよろしくお願いいたします。
 次は、自転車走行ルールの徹底についてお伺いいたします。よく地域で防犯パトロールなどをしているのですけれども、そのようなときに目を引きますのが、ライトを点灯していない無灯火自転車が走行しています。よく委員会でもこれまで質問がありましたけれども、このような無灯火自転車は歩行者にとって危険なだけではなく、自転車を運転する本人にとっても大変危険な行為です。また、このような無灯火運転以外にも、歩道、車道の走行ルールが徹底されていないと思うところがよくあります。
 そこでお伺いしたいのですが、区は国や東京都、警察署等と連携して、自転車走行ルールの徹底やマナーの啓発を強化していく必要があると思いますけれども、どのように取り組んでいきますでしょうか。

◯交通対策担当課長(西川克介君)  区は、平成24年1月に策定いたしました第9次港区交通安全計画において、自転車の安全利用の推進を重点課題と位置づけ、交通安全教育啓発の一層の推進と交通ルールの周知徹底のため、「自転車の安全利用のために」というパンフレットを作成して配布をしております。
 また、東京都や各所轄の警察署と連携、協力いたしまして、自転車シミュレーターなど体験型の交通安全講習会や指導取り締まり、それから自転車走行ルールの徹底に一層取り組んでまいります。
 さらに、春、秋の交通安全運動では、国や東京都とも連携をいたしまして、二輪車の交通事故防止を運動の重点に挙げ、夜間のライト点灯をはじめとした自転車安全利用五則の徹底について啓発、取り締まりを強化してまいります。

◯委員(土屋 準君)  よろしくお願いいたします。
 それからもう一つ、自転車販売店や製造元への働きかけについてお伺いいたします。このような無灯火自転車を見ますと、そもそもライト自体が装着されていないという自転車があったりもします。ライトのような必要不可欠な機能を備えていない自転車を公道で走る前提で販売しているということは問題だと思います。そのような中、現在はインターネットショッピングも繁盛しておりますし、また、区単独で行うというのはなかなか難しい面もあるかと思いますけれども、安全な自転車走行のために、自転車販売店や製造元への協力要請を行うということも必要だと思いますが、どのように考えていますでしょうか。

◯交通対策担当課長(西川克介君)  現在、自転車の販売や製造の段階でのライトの装着につきましては、法的には義務づけされておりません。東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例では、自転車の販売事業者等は、基準適合自転車の製造、販売、及び開発、または普及に努めなければならないとしております。区は、都と連携いたしまして、販売店や製造元への指導・要請を行うとともに、自転車利用者のライト等の安全器具の利用への啓発を積極的に実施してまいります。

◯委員(土屋 準君)  ぜひよろしくお願いいたします。
 次に、「ちぃばす」についてお伺いいたします。以前、コミュニティバスの利用頻度に関する記事がありましたけれども、それによりますと、自治体が事業主体である約300市区町村の中で、港区はトップクラスになっているという記事がございました。平成22年に新規5ルートを導入したことで、区内の交通環境は大きく変わったと思いますけれども、導入にあたっては、区民等の移動実態調査、区民アンケート調査などをもとに導入したと聞いております。また、その後、毎年のコミュニティバス運行に関する改善策等の調査、検討と、各路線での利用者移動実態調査などを行い、改善を図っていると聞いております。
 そこで、「ちぃばす」の改善等について質問いたします。今春には一部のルートで変更がありましたけれども、区民等の移動実態やサービス等に関し、満足度というのはどうなっていますでしょうか。また、改善すべき要望があるとすれば、それはどのような内容となっていますでしょうか。

◯交通対策担当課長(西川克介君)  平成23年度に実施いたしました利用者の移動実態調査では、「ちぃばす」新規5路線を対象に利用者の満足度を調査いたしました。その結果によると、平成19年度に行った調査の区民が不便と感じることがあるゾーン間の移動における頻度が高い地域間とおおむね一致しているということがわかりました。
 また、新規5ルートにおける満足度の調査におきましては、「ちぃばす」利用の際に、「あなたが満足している点はどのようなものですか」という問いに対して、料金について約30%、それから運行ルートについてが約15%という結果でございました。改善してほしい点として、運行間隔についてが約26%、運行ルートについてが約15%でございました。
 なお、今年度の調査につきましては、利用者の移動実態を含め改善策等に関する調査を行っておりまして、年度末にその結果をご報告する予定でございます。

◯委員(土屋 準君)  それでは、改善の実績についてお伺いしておきたいのですけれども、毎年コミュニティバス運行に関する改善策等の調査を実施しているということですけれども、どのような改善すべき事項が明らかになり、また、どのような改善を実施しましたでしょうか。

◯交通対策担当課長(西川克介君)  これまでの調査の結果、改善すべき事項としまして、短期的なものとしては、利用者へのマナー改善の呼びかけ、運転手の接客態度の改善で、中・長期的なものとしましては、運行時間帯、間隔の改善、運行ルートの変更等が明らかになりました。改善すべき事項のうち、追加料金徴収の改善、運行時間の延長、利用者増加傾向のルートでの中型車両の導入、ルートの変更などの改善を実施し、また、利用者へのマナー改善の呼びかけ、運転手接客態度の改善を継続的に実施しております。

◯委員(土屋 準君)  それでは、運行ルートの見直しについてお伺いいたします。運行ルートの見直しにあたっては、採算性を考えるのはもちろんですけれども、区のコミュニティバスとしての意義を考えれば、区の施設の利用者の利便性という観点を持つことも重要だと思います。新規5ルート導入後、プラザ神明など区の施設へ寄るルートを変更しております。ことしは田町にみなとパーク芝浦ができます。
 そこでお伺いしたいのですけれども、今後、みなとパーク芝浦や他の区有施設ができた場合、運行ルートの変更を行うかどうかの基本的な考えはどのようなものとなっていますでしょうか。また、当面の具体的なルート変更については、どのようなものを考えていますでしょうか。

◯交通対策担当課長(西川克介君)  「ちぃばす」は、高齢者や障害を持った区民の方の区内での移動を支援するために運行しているという側面を持っております。新設された区の施設等へは、基本的にルートの変更とバス停留所の設置を検討してまいります。ルート変更やバス停留所の設置場所候補地については、警視庁など関係機関と協議を行い、港区地域公共交通会議に諮った上で、関係機関との合意形成を図り、進めていきたいと考えております。なお、みなとパーク芝浦へのルート変更及びバス停留所設置につきましては、芝浦港南ルートの中で検討してまいります。

◯委員(土屋 準君)  ぜひ区民が利用しやすい「ちぃばす」になっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それでは最後に、自転車シェアリングについてお伺いいたします。
 先ほどの自転車走行ルールのマナーというのを徹底していただいた上で、この自転車シェアリングについて質問させていただきます。自転車シェアリングには、1台の自転車が利用時間の異なる複数の利用者でシェアリングされていくことでございますので、自転車の総量を減らす効果がある、また、放置自転車の軽減効果もあると言われております。
 けさ、虎ノ門ヒルズで開催されました港区自転車シェアリングオープニングセレモニーに出席していましたけれども、今回のシェアリングは全て電動アシスト付自転車ということで、坂の多い港区での展開には適したものになっているというふうに感じました。今後、この実証実験が成果を上げ、事業として広まっていくことを期待しておりますけれども、自転車シェアリングは、仕事ですとか買い物、観光などでの利用が想定されますが、きょう実物を見てまいりまして、比較的若い方がよく使いそうなタイプだなというふうに感じます。議長のご挨拶の中にもありましたけれども、そうではない方も使いやすいような工夫をしていただきたいと思いますので、そのようなことについても要望していきたいと思います。
 そんな中で、お年寄りが使いやすいようなことを考えていただけないかと思うのですが、港区には白金・高輪地域とか、赤坂とか、坂が多くて、細い道路が多くある地域があります。そのようなところの自転車シェアリングの展開の際に、ある程度のお年寄りの方を想定して、電動アシスト自転車ですけれども、電動アシスト付の三輪型のタイプとか、そういうものを導入するというのはいかがかと思います。普通の自転車より値段は高くなるかと思いますけれども、三輪ですので自立することもできますし、業務用のものだと電動アシストの力が一般のものよりも強いものもあるそうです。高齢者の方でも坂の上りおりというのができるようになって、地域交通を補完する足としての利用も期待できるのではないかと思っていますけれども、いかがでしょうか。

◯交通対策担当課長(西川克介君)  区民の皆さんや区議会各会派からいただいたご意見やご要望につきましては、利用者へのサービスの向上と経費のバランスを考慮しながら検討するとともに、実現可能な項目から順次取り組んでまいります。
 委員ご指摘の電動アシスト付の三輪自転車につきましては、車幅が広くなってしまうといったデメリットが生じる一方で、委員ご指摘の効果が期待できるというふうに考えられます。坂の多い地域への自転車シェアリングの拡大を検討する際には、事業者の協力を得るなどして、その有効性の検証をあわせて行い、高齢者の方々のご意見を伺うなどして導入の可否について検討してまいりたいと思います。

◯委員(土屋 準君)  ありがとうございます。ぜひ検討をよろしくお願いいたします。
 あわせて、区役所ですとか各地区総合支所などの区の施設にもシェアリングのポートを設置していただければより使いやすくなると思いますので、そのようなことも要望いたしまして、質問を終わらせていただきます。
 以上で終わります。

◯委員長(林田和雄君)  土屋委員の発言は終わりました。

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